アトリエセン教室レポート 6月26、27日

26日（金）蒸し暑い中、来てくださってありがとうございます。
それぞれの方の作品展に展示する点数や、タイトル決めなどいろいろと相談しました。タイトルって、迷いますよね。。。私も、あれこれ迷ったあげく結局は当たり障りのない名前にしたり、逆に長すぎたり。考えつつ、今回のモチーフを少しづつ描きすすめています。

Aさんがお家で描いてきてくださった作品。「梅の実」
枝についたままの姿が絵になります。こういう物が手に入る環境にお住まいなのが羨ましいです。
梅の甘酸っぱい香りがただよってきそうな作品です。黄緑からうっすらとピンク色に染まった実の色、茶色がかった葉の緑色が、渋くて独特の雰囲気を出しています。里山の風景の一部を連想させるような素敵な作品だと思います。

これもAさんがお家で描いてきてくださった作品。
すごく整った形のお茄子です。キズ一つ無く、若々しい初夏に成ったばかりの実の感じが出ています。色鮮やかでツルツルのみずみずしい肌の描写が美しいです。下からの照り返しがうっすら白で描かれているのがとても良いです。
普通なら、床面の影を描いてしまいそうですが、何も描かずにパッキリとモチーフそのものだけを描いておられる潔さ、かっこいいです！

こちらもAさんのお家での作品。今年とれたばかりのキュウリ。地面に当たって曲がってしまっていたのでツルごと切って絵を描いたそうです。キュウリのつる、葉っぱ、花がくしゃくしゃに小さくなった様子、曲がった実。どこをとっても描きごたえのありそうなモチーフです。そして、この構図、すごく面白いです。多分、もともとがこのような形になってしまっていたのだと思います。Aさんの、何気ない日常のモチーフをあるがままに描いておられるところ、素敵です！
多分、私はこのような絵は描けないなぁ、、と思います。

Aさんのノウゼンカズラの作品。このオレンジ色、すごく綺麗ですね！花の形状がよく解るグラデーションの付け方です。ラッパ型で真ん中がつぼまっている様子がとても良く描写されています。思い切って黒を使ってコントラストもつけておられるので花がとても立体的に見えます。３つの花の描き込み方や明暗の描き分けもよく意識して描かれています。下を向いている花は暗く深みのある赤。上の明るいオレンジと朱色の花。少し遠くにある後ろ向きの花。位置関係がしっかり描きわけられているので全体の立体感がよく出ています。良い作品です！

Aさんのシャクヤクの作品。前回のモチーフだった薄ピンク色のシャクヤクを仕上げてくださいました。華やかで透明感のある白い花びらと、花芯、根気良く描かれています。白い花を引き立たせるために背景に水色を入れてみたそうです。花が光り輝いているようでとても綺麗です。茎や葉っぱも、緑色のバリエーションが豊富で、渋い緑が和の花にぴったりです。

Aさんは、手作りがとてもお好きで、なんとこんなに沢山手作り小物をいただきました。ティッシュケース、ビニール傘がかわいく変身する持ち手カバー、馬のストラップ。
寒い時期には手編みのスヌード、自粛期間中には手作りマスクもいただきました。どれもが完成度高くてかわいいものばかりです。いつもありがとうございます！

27日（土）、6月最後のレッスン日となりました。
ちょっと以前より遠くなった教室にも慣れてくださったMasakoさん、今日はとってもお元気で、笑顔と声がはじけていました。良かった〜〜！

Masakoさんのヒマワリとアゲラタムの作品。途中経過です。
作品展に向けて、少し大きめの作品に挑戦してもらっています。そして、Masakoさんは筆圧が強く大胆な描き方なので、輪郭を鉛筆でとるのはやめて、いきなり色で描いていってもらっています。色彩感覚が豊かな方ですので、自由に感じた色をどんどん載せていくのが良いと思います。次回、続きが楽しみな作品です。

Masakoさんの息子さんのYakataさんのガーベラの作品。
いつもお仕事がお忙しいのですが、その合間を縫ってコツコツと描いて仕上げてきてくださいました。真っ赤なガーベラをクローズアップした迫力満点の構図です。情熱的な赤。その赤は黒、紫、ピンク、オレンジ、黄色、白、茶色、などなど沢山の色を塗り重ねて微妙なグラデーションを作っておられるのでとても色彩の豊かさ、厚さを感じます。そして、手前の花びらは明るく、奥の方は暗く、明暗もしっかり捉えて描いておられるので花のどアップでも単調にならず、ちゃんと物語があります。そしてなんと言っても真ん中の花芯の部分の色使い、とても良い色ですね！不思議な夢のような色です。